(ブログの最後に、中2以下への英語対策について書いています。是非ご覧ください。)
今日から2日間にわたって行われる
金沢大学附属高校入試。
1日目の今日は、英語・国語・理科。
3教科全部解いて分析しよう!!
と思っていたのですが、
単元テスト前な上に小学生も多く、
落ち着いて問題が解けないので、
まずは英語だけでも。
全体の印象は、
去年よりもかなり平易になった
ですね。
今年のは英検2級未満のレベルかな?
ただ、最後の英作文だけは地獄のように難しいですが・・・
大問1:リスニング
小問が10問。実際に聞けないので、難易度は分かりません。
放送機器があまりよくなくて聞き取りづらい、と毎年受験生から聞いていましたが、今年は大丈夫そうです。
大問2:誤文訂正
これも定番です。小問10問。難易度はどれも平易です。
大問3:長文読解
ミニマリストについての長文。大きい家を持つことが以前より価値を持たなくなった、それよりも小さな家に住むことや不要なものを捨てて物の所持を少なくすることの方が幸せだ、というお話でした。後半は日本の価値観も絡めています。
問1:小さな家に住むことで得られるメリットを、3つの観点から日本語で記述させる問題。長文中の英文をそのまま日本語に直せばOK。
問2:空所補充問題。populationの使い方を知っていれば平易。
問3:空所補充問題。ruralの対義語を知っていれば平易。
問4:家を所持することへの古い考え方を日本語で説明する問題。これも前半の英文を日本語に直すだけでOK。
大問4:対話文
新紙幣から話題が始まり、海外の紙幣についても学びを深めていく中学生男女2人の会話文。新紙幣に施されている工夫、ジンバブエで使われていたかつての紙幣についてのお話など、読みやすいうえに興味深い話でした。ただ、小問が多くて驚きました。
問1:空所補充問題。前置詞を補充する問題が4つだが、4つとも平易。
問2:空所補充の選択問題。2,000円札の現状を知っていれば、おそらく平易。
問3:代名詞の内容を日本語で説明する問題。直前の文を日本語に直せばOK。
問4:空所に数値を入れる問題。trillionが何ケタを示すか知っていれば平易。ゼロの数え間違いが唯一の不安。
問5:内容把握問題。ジンバブエドルがなぜ価値を失ったのか、を長文中から理由を探して日本語で記述する問題。3つの観点から理由を記述する問題であり、これも線部の直前の英文を日本語に直せばOK。
問6:日本語説明文の空所にあてはまる言葉を書く問題。これも線部直前の部分から英文を探し、日本語に直せばOK。
問7:true or false問題。本文の内容に合っているかどうか。おそらく平易。
問8:英作文。これが今年唯一の難問かと思います。
(X)英訳問題。「もし今の新しい紙幣に君の顔が載るなら、何を裏面に描いてほしい?」
(Y)自由英作文。上の(X)の問いに対して英語で答える問題。
以上、ざっくり解説と分析でした。
問題1つ1つは、そこまで難しくありません。
英文も読み易くなったと思います。
ただ、今こうやって見直すと、問題数が多いです。
時間との戦いになった子も多かったかもしれません。
あとは最後の英作文。
ここにも時間がとられます。
自分が紙幣にって・・・普通は考えたこともないですからね。
やはり時間との戦いです。
【中2以下の子へ対策】
去年も書きましたが、
いたずらに難易度の高い学習をさせても意味がありません。
ここでいう「難易度の高い学習」とは、
・英検準1級などの勉強を無理やりさせる
・TOEICなど難しい英語テストを受ける
・はりきって英字新聞を読む
など、身の丈に合っていない学習のことです。
それよりも必要なことが1つ。
教養です。
一昨年の就労ビザのお話。
そして今年の紙幣やミニマリストのお話。
世の中のことをよく知らないと、読めません。
単語を何千語知っていても、教養がないと読めません。
英語だけ勉強していてもダメです。
広い教養も併せ持っていないといけません。
「勉強だけ出来てもダメ」という金大附属高校が欲しそうな人材を求めるテストなのでは、と思います。
だから、新聞とか読みましょうね。
ネット記事で興味あるトピックだけ見るのではなく、
興味のない分野も柔軟に受け入れ、
そして教養力を高めましょう。
小学生は、今からコツコツやっていきましょう。
中1も、まだ間に合います。
中2は・・・・・・・急げ!!!
※塾生の保護者の方はご存知かと思いますが、上記の取り組みは小学生対象ですでに教室で行っております。またお家の方でもご確認いただけるとありがたいです。今週は、下水管・中国の生成AI、豊昇龍の横綱昇進などのお話をしています。
金大附属高校入試、英語、さっそく見てみました(2025年2月)

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