金沢市の寺町・泉野エリアにあるONE進学塾、塾長です。
今回は、金沢大学附属高校入試の平均点についてお話を。
まずはこちらをご覧ください。
あと、附属中学3年生のお子さんを持つお母さんは下のブログもどうぞご覧ください。
「夏休み明け実力テスト分析 附属高校合格ラインの順位と点数」
過去10年以上の合格者平均点です。
ポイントは合格者平均点ということです。
つまり「合格した子たちはこれくらい取りますよ」という点。
言い換えると、「この点数以下で合格した子もたくさんいますよ」ということです。
いわゆるボーダー点=合格最低点ラインではないので気を付けてください。
ちょっと昔は「魔の二日目」という言葉がありました。
附属高校入試二日目の科目の難易度が高いので、そう言われていました。
二日目の科目とは、つまり社会と数学。
特に数学の難易度は大変高かったです。
(余談ですが、以前私が勤めていた大手進学塾の数学主任の先生が解けなかったほどでした。とても高難易度でした。)
最近は、平均点を見ても、そこまでではないようです。
むしろ「魔の英語」ですね。
一日目なので緊張も相まって、かもしれません。
具体的に、合格者の点数についてお話を書きます。
あと、後半、超重要なことも書きます。
これは私が確認した範囲でですが、
平均点マイナス30~35点ほどがボーラーラインかと思われます。
2022年度最新版でいえば、
合格した子の最低点で285点=約320点-35点を確認しております。
例年280~295点ほどで合格した子を確認していますので、
このあたりがボーダーギリギリラインだと思われます。
280点未満での合格者は、過去に聞いたことがありません。
そして、ここから超重要なことを書きます。
2022年度を具体例として挙げれば、
285点や290点で合格している子がいる一方、310点や320点で不合格の子もいる
ということです。
いわゆる「下剋上」がよく起きるのが附属高校入試です。
下剋上が起きる理由はシンプルです。
内申点が大きく加味されるからです(特に附属中学生の内部進学)。
それを物語る過去の例(8年程前かな?)を書きます。
彼の名前は結城くん(仮名)。
結城くんは附属中学生で、単元テストでも450点前後取れていました。
実力テストにおいても25~40位辺りを前後していました。
内部推薦合格を十分手にできる点数と順位です。
しかし、推薦不合格。
それも、推薦書を高校に送る前の時点で不合格です。
この段階で落とされるのは、140位以下とかの子くらいです。
結城くんは30位くらいだったのに・・・
本番のテスト。
結城くんの点数は340点を超えました。
(点数は、点数開示をお願いすれば高校から教えてもらえます)
しかし・・・・・結果は不合格。
その年度は、同じ教室にいた附属中学生の葵くん(仮名)が290点ちょっとで合格していました。
公立中学の受験生には285点ほどで合格した子もいました。
そう、結城くん。
授業態度も悪く、提出物も全く出さない子だったのです。
塾の教室では真面目だったのですがねぇ・・・
ともかく、学校では暴れん坊だったそうです。
学校の先生の言うことは全く聞かなかったそうです。
塾の教室では私の言うこと、聞いていましたけれどね。
・・・・・怖がられていたのでしょうかね?(笑)
それはさておき。
今まで何人も附属中学生のお話を聞いてきました。
修学旅行で仏像の頭を取ってサッカーしていた子たち。
LINEで個人の卑猥な画像を送っては流出して警察沙汰になった子たち。
学校でナイフを振り回していた子と、その弟。
結城くん以外のこれらの例は私の生徒ではありませんが、みんな不合格になったそうです。
内申書、かなり見られていますよ。
点数も大事です。
学力も大事です。
それと同じくらいに学校での生活態度も大事です。
「点数さえ良けりゃ合格でいいでしょ」
という入試ではありませんので、先生への礼節などをしっかりと、です。
最後に、結城くんのその後。
泉丘高校の理数科に合格しました。
元々は超賢い子ですから、当然の結果です。
そして「ぜってー附属高校を見返す!」と豪語し、
高校3年間、塾の教室の方で頑張った結果、
京都大学の医学部に合格しました。
悔しさをバネに、とは言い古された表現になりますが、
附属高校受験に本気だったからこそ、これほどの悔しさを生んだのでしょうね。
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