先日、部屋の掃除をしていたら懐かしいものが出てきました。
昔の「月刊アクタス(北國新聞文化センター発刊)」です。
なんと、2019年5月号、古いです。
しかし、表紙には刺激的な言葉が載っていました。
「金大附属vs泉丘」と。
中身を少し紹介します。
1つ目の項目に「東大合格者数の推移」というものがありました。
もちろん東大合格だけがすべてではありません。
ただ、そこは日本の最高学府。
高校別東大合格者数は、高校のレベルを示す指標としては信頼度が高い数値となり得ます。
アクタスには平成30年間の移り変わりが載っていました。
平成初期は金沢大学附属の圧勝です。
しかし、平成17年を境に変わっています。
金沢大学附属高校からの東大合格者がついに10人を切った年です。
逆に平成3年以来初めて二桁に載せた平成18年の泉丘はその後、勢いを増します。
金沢大学附属に迫り、平成終末期には逆に泉丘が圧勝します。
「いや、1学年の人数が違うよ。泉丘は400人いるけれど、金沢大学附属は120人だから。」
そうですよね。
人数の割合でいえば、附属からの東大合格者数は、泉丘のそれの1/3なら「勝ち」です。
しかし一方で、こうも言われています。
「最近の金沢大学附属はレベルが下がった。今では泉丘の方が上。」
そうですよね。
1学年の人数ハンデ関係なしに、平成初期は附属高校の圧勝でしたから。
ここからは私の個人的な感想です。
泉丘は、校長が変わって東大に目覚めたのがちょど平成15年ほどでした。
校長のお名前、忘れてしまった・・・
でも、この校長からの鶴の一声で、泉丘からの東大受験者が増えました。
結果、受験生にとっては「東大なら附属一択」だったのが「泉丘からでも行ける」に変わり、その流れが今に引き継がれている様子です。
ちなみのこの校長先生。
のちに野々市明倫高校に確か異動になったかと思うのですが、そこででも東大合格者を出しています。
本当、名前を思い出せないのが悔しい・・・
一方そのころ、附属高校は多様性に目覚めた印象です。
つまり「東大合格だけが受験じゃない」という価値観が広がりました。
結果、医学部志望が爆発的に増えた印象です。
「東大なら附属一択」というブランドは「医学部なら附属高校」に確立し直された模様です。
ただ、近年の校長先生たちは東大を推したい印象を感じますが・・・
さて、泉丘と金沢大学附属、どちらが上か。
ここで令和の結果も見てみましょう。
2019年(令和元年)泉丘18 附属4
2020年(令和2年)泉丘15 附属10
2021年(令和3年)泉丘13 附属6
2022年(令和4年)泉丘15 附属7
2023年(令和5年)泉丘23 附属11
泉丘高校の5連勝、金沢大学附属の5連敗。
ということで泉丘高校の勝利!・・・・・?
と書きたいところですが、1学年の生徒数割合で考えます。
1学年400人の泉丘と120人の附属では、3.33倍の開きがあります。
この数値をもとに換算し直すと・・・
泉丘1勝、附属4勝で金沢大学附属高校の勝利!・・・・・?
どちらの勝利かは皆さんの判断にお任せします。
どちらも素晴らしい高校です。
両校ともぜひ切磋琢磨して相乗効果で良くなってほしいです。
最後に。
アクタス、すごくいい雑誌ですね。
受験関係の方々全員にお勧めします。
今回の号もそうですが、いまだに昔のものを読み返すことがあります。
今後も色々と勉強させてもらいます、ありがとうございます。
今年の4月号にはきっと令和6年の結果が書かれるはず。
大注目ですね。
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