金沢市の寺町・泉野エリアにあるONE進学塾、塾長です。
以前、けんちゃん(仮名)という生徒を見たことがありました。
けんちゃん、色々とあった子なので、以後何度か書くかもしれません。
この子は数学がとても得意でした。
そして、得意であるが故、かなりプライドも高かった。
「ぼくは誰よりも数学ができる!」みたいな。
でも、そう思っていいくらいに数学能力の高い子でした。
一方、同級生のみーちゃん(仮名)。
数学ダメダメのテニス部女子でした。
少しでも難しい問題に出会うと
「あー無理無理、うちなんかには絶対に解けんし」
と、いう感じの子でした。
模試の偏差値はまずまず(60少々)でしたが、数学能力は高くなかった。
そんな2人が中3になり、第1回金沢市統一テストを受けました。
その2人の数学の点数はどうだったのか!??
・・・・・という書き方をすると、思いますよね?
「どうせ、数学苦手なみーちゃんが勝ったんでしょ」って。
やっぱりそう思いますよね?
・・・・・結果もやっぱりその通りなのですけれどね。
結果は、みーちゃん80点ほど、けんちゃん62点ほどでした。
数学能力は、はっきり言って雲泥の差です。
けんちゃんが県内有数のトップ層であれば、みーちゃんは平凡です。
でも、テスト結果は数学能力に比例しない。
これが「学力とテスト力は違う」ということなのです。
この年度の統一テスト。
真ん中あたりに難問を配置していたのです。
プライドの高いけんちゃんは
「ぼくなら絶対に解ける!解いてやる!!」
と躍起になり、かなり時間をロスしました。
結果、時間が足りなくなり、解答に十分な時間を取れませんでした。
一方みーちゃん。
「うちにはそんな難しい問題無理だから!」
と、真ん中に配置された難問を見事にスルーしました。
そして、後半に控えている標準レベルの問題を確実に得点。
結果、テスト全体を見渡せたので無駄なく得点できました。
これ、まさに「金沢大学附属高校入試」でも起きます。
数学の難問が真ん中に配置されることがあるので。
(詳しくはこちら)
第1回金沢市統一テストが近づいてきました。
この時期になると、けんちゃんとみーちゃんを思い出します。
きっと来年の今頃も思い出すのでしょうね・・・
そして、こうも思います。
難問を解くことは入試対策にはならない、テスト力を上げることにはならない、と。
もしかすると、このブログ、受験生の親御さんもご覧かもしれません。
が、ゆめゆめ、難問解法に勉強時間の多くを費やすことがなきよう・・・
点数だけを考えれば、得点源は「難問以外」ですよ。
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