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「作業興奮」という言葉をご存知ですか?
これは「少しの作業だけで脳が興奮する」ということです。
つまり、作業する→興奮=やる気が出る→さらに作業する・・・、という流れになります。
これを勉強に置き換えます。
勉強する→やる気が出る→さらに勉強する→・・・
そう、「やる気が出たら勉強する」は嘘なのです。
脳科学的には「勉強したからやる気が出た」が正解なのです。
このメカニズムが「作業興奮」という言葉で説明できるのです。
だから、やる気が出ない時は「ちょっとだけでも勉強してみる」が正解です。
絶対に、「やる気が出るまで待とう」はダメです、永久に出ないので。
次に「ツァイガルニク効果」という言葉をご存知ですか?
これは「達成できた事柄よりも、達成できなかったり中途半端で終わった事柄の方が記憶に残りやすい」という心理効果です。
「来週のドラマやアニメが気になる~!」という心理もこれです。
これを勉強に置き換えます。
「最後までやり切る」のではなく「あえて少しやることを残す」のです。
そうすると、脳が勝手に「続き」を期待します。
「ツァイガルニク効果」を「作業興奮」と組み合わせます。
ちょっと勉強してみる
↓
作業興奮でやる気が出る
↓
問題を2,3問残して終える
↓
ツァイガルニク効果で続きが気になる
↓
ちょっとだけ続きを勉強する
↓
作業興奮でやる気が出る
↓
・・・・・・
こうやって勉強時間を積み重ねていきましょう。
ゴールデンウィークで勉強のやる気が出ない?
作業興奮のツァイガルニク効果を利用してください。
この心理テクニックのコンビネーションが一番効果的なはずです。
もちろん教室でも活用していますよ(^^)
最後に「サンクコスト効果」です。
「今まで積み上げてきたことを手放すことに抵抗感を感じる」という心理学です。
悪い例ですが、ギャンブル依存症がこれです。
「今まで賭けてきた金がパーになる。だからやめられない!」という心理になるのです。
これを勉強へ良い形で利用します。
「これだけ頑張ったんだから今さら勉強をやめたら勿体ない」と思うほど勉強を積み重ねるのです。
でも、しっかり積み上げないと効果が表れません。
よく中3生が、夏休み直後にやる気をなくすことがあります。
夏休みに頑張った割に成績が上がらないからです。
(夏休みは受験生全員が頑張るので、上がらないのが当たり前です)
この時点で、積み重ねている勉強が少ない子。
そういう子がやる気をなくし、勉強することを「捨て」ます。
もちろん、勉強を捨ててしまったら、以後の成績アップは期待できません。
受験まで、成績は下がる一方になります。
でも、もしここで。
「サンクコスト効果」で「勉強をやめるなんて勿体ない」と思えるほど勉強を積み重ねていたらどうなるか。
成績が上がらなくても勉強を積み重ね続けます。
結果、やる気をなくした子たちを尻目に、成績はぐんぐん上がっていきます。
中3受験生の勝負期は秋とよく私は言いますが、こういうことです。
中3秋にサンクコスト効果を発動させるために、中1・中2の時期そして中3の今「この春」、必死に勉強して積み重ねないといけません。
とても長くなりました。
中3の秋の話もさせてもらいましたが、全ては「作業興奮」を起こすための「初めの小さな一歩」から始まるということを忘れないでください。
この一歩から、中3秋までの受験戦略が始まっているのです。
なので、ゴールデンウィーク、教室開いている時は来てくださいね。
全ては「初めの小さな一歩」のため、です。
中3は勿論、中1・2生も、そして小学生も。
他の同級生たちがゴールデンウィークで気を抜いている今こそ、始めの一歩を踏み出すチャンスですよ(^^)
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