金沢大学附属高校入試。
1日目の英国理が終わりました。
パッと見、分量や構成は例年通りかな?
・・・・・・からの細部分析で色々見えてきました。
少し詳しめに書いていきます。
【理科】
試験の枚数が9ページに。最初、少しびっくりしますが、余白を多くとってある構成であり、むしろ見やすくなった印象です。とはいえ、例年の6~7ページ分くらいには相当するので、少々多めです。
難易度や設問の聞き方などは本当に例年通りです。ここであまり詳しく書くことは必要ないかと思います。過去問を15年分ほど解いてみれば分かります。深く思考させる良問揃いなので、この傾向をぜひ続けてほしいと願っています。
【国語】
大問4つ構成。説明文・物語文・古文・作文です。
説明文は、近代と現代において家族はどのように変遷してきたかを読ませる問題。そこに昨今のコロナ禍を絡めています。漢字は「白日」を読ませたり、「カトキ」を書かせたり、あまり出ることのない漢字問題もちらほら。選択問題や記述問題は、比較的書きやすかったと思われます。が、記述問題は「どこまで詳しく書けばいいのだろうか」という不安が付きまとう問題でした。
物語文は、野上弥生子さん著「茶料理」より。読んでいても頭に入ってこない文章と感じた子もいるかと思います。というのは、ストーリーが・・・女性と会う約束をした男、でもその約束を男は妻に告げずに出かける。その女性と男は、以前下宿先で・・・みたいな話です。ある意味、中学生が興味持ちそうなお話ですが、ちょっと幼い子は理解できたのだろうか心配です。読みにくいストーリーでしたが、設問は平易です。定番の語彙問題は難しめ。
古文は、女性は強いよ実は、というお話です。ひらがな表記の部分が多く、それがとても読みにくいと私は感じました。内容さえ理解できれば設問は
【英語】
問題作の英語です。
大問1はリスニング。大問2は誤文訂正。大問3と4は長文です。何が問題作といえば、大問4です。「なんじゃこりゃ!」というのが感想です。
大問2の誤文訂正。1つ、大問4の長文の中に正解が書かれています。作問者のうっかりでしょうか?いや、大問4が作問時点で大混乱だった可能性があります・・・
大問3は、英語で経済問題が書かれています。(1)で円安と答えさせる問題は、社会の公民との融合問題。この問題に、附属高校の作問者の意識の高さを感じました。つまり、「英語だけ出来ても意味がない。英語を使って国語のように思考し、理科や社会にその英語力を活かそう。」という思想です。英語入試を通じて科目の壁を壊そうとしている傾向は、金沢大学附属高校入試においては近年、顕著にみられる傾向でした。まさにそれを象徴する問題でした。
大問4は、おそらくこのサイトからの出典です。こちら。
このサイトでは詳しく書かれているUncle Daleのことが入試ではあまり書かれておらず、とても分かりにくいことになっています。受験生は大混乱だったかと思います。ただ、作問のセンスはよく、文章の筋を理解していなくても、問題は解けると思います。ただ、問1は難しいです。動詞をなぜ斜体で書いたのか、という問題。作者以外、分かるのでしょうか・・・
以上、金沢大学附属高校入試1日目についてでした。
英語ですね。こりゃ大変だっただろうと思います。
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