金沢大学附属高校の掲げる「自主自律」とは

金沢大学附属高校受験

金沢大学附属高校は「自主自律」という校訓を掲げています。

自主自律とは?
他人や周りからの干渉や制約などを受けず、自発的に自分自身で考えて行動し、自分自身の規範に従って己を律すること。 自主性や自律性を備えていること。

辞書などで調べると、以上の意味が出てきます。

つまりです。

つまり、金沢大学附属高校とはどういう高校なのか。

単刀直入に書きますと・・・




指示待ち人間には向かない学校




ということになります。

自発的に行動することを期待されていますからね。

周りからの干渉や制約を受けないことを望まれていますからね。

周りの言う通りに受動的に生きてきた子には向きません。




私も、附属高校生から学校授業の様子を聞いて思うことがあります。

授業内容は、決して細やかではありません。

ですが、生徒たちに「きっかけ」を与える内容ではあります。

数学の難問を与え、解法を生徒間で話し合うきっかけだったり。

英英辞典のような文法書を与え、ネイティブの表現に触れるきっかけだったり。




一方で、これらは指示待ち人間にとっては苦しみになるでしょう。

「難問の解き方を指示してほしい」

「ネイティブイングリッシュの解釈法を指示してほしい」

しかし附属高校は指示しません。

その代わりに、どうすればいいか自分で考える時間を与えます。

これが、指示待ち人間にとっては苦痛となるでしょう。




ですから附属高校に進学する前に自学独習の姿勢を身につけないといけない。

そのためにはコツコツ演習を積み重ねるトレーニングは効果的です。

授業を受けるのは受動的ですが、個別演習は能動的だからです。




ですから、附属高校で伸びるタイプは以下の2タイプの子だけです。

① 自発的にコツコツ演習できる子
② 元々才能のある子


厄介なのは、附属高校には②のタイプの子が多いことです。

学校の授業だけで、自宅学習ゼロで東大に合格する子もいます。

才能のある子は、自発的にコツコツやらなくても点数は良いです。

が、才能の無い子が②のタイプの子の真似をすると、大変です。




以上より、やはりコツコツと個別演習することが重要です。

でないと、せっかく附属高校に合格しても、その後が悲惨です。

よく言われる揶揄ですが、附属高校はダイヤの原石が入学し、原石のまま卒業してきたと言われているそうです。

そんな勿体ないことがないよう、高校受験を通じて自学独習を身に付けてほしいです。

そのためにもONE進学塾は、個別演習をコツコツできる環境を今後も整えていきます。




最後に。

これは泉丘高校や二水高校も同様ですからね。

10年程前、泉丘高校も「金を銅にする学校」と大手受験雑誌で揶揄されたことがありました。

泉丘は文科省からSSHの指定を受け、自主性のある子が更に自主性を伸ばす環境を整えています。

附属高校同様、自主性を重んじる方向に変わったことが、昨今の泉丘高校の躍進に繋がっていると思われます。

しかしそれはつまり、自主性のない子はやはり銅に・・・ということです。

せっかく泉丘や二水など超上位校に合格したのに、銅になったなんて揶揄されるのは気の毒です。

大変ではありますが、コツコツ個別演習を積み重ね、自主性や自学独習を伸ばしましょう。

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