賢い子の定義とは
・・・って、塾の先生とかでない限り、そんなこと考えませんよね?
私は、教室の生徒たちを見ながらいつも考えています。
そして、賢い子から感じることがあります。
賢い子から感じること、それは思考の深さです。
賢い子は、いったん問題を解き始めると顔を上げません。
そして、算数や数学ならあらゆる解法を試みます。
深い思考力を駆使し、問題に立ち向かうのです。
賢い子たちを見ていると、思考の深さを共通して感じます。
お子さんを賢くするために
塾とは何か。
私は、お子さんを賢くするための場所だと思っています。
つまり私にとって塾とは「深い思考力」を養成する場であります。
ほぼ毎週月曜日。
教室では算数の難問に取り組んでもらっています。
このブログでも紹介していますよね。
お子さんに思考力を深めてもらうためです。
最近、授業前にプリントをします。
これも、思考力を深めるための鍛錬です。
※お家の方、もしよろしければどんなプリントなのかご覧になってください
小学生は、新聞記事を元にした国語読解にも取り組んでいます。
社会問題や科学技術など、あらゆる分野を読みます。
知識を身につけ、深く考えてもらうことが目的です。
色々な塾の価値観もあります
賢さの定義は様々です。
塾の先生が変われば、塾の考えも変わります。
「計算が速い子が賢い」と定義する塾もあるでしょう。
ただ、私は計算が速くても賢いとは思いません。
計算が速いことより深く考える子の方が賢いと思っています。
これは私の価値観です。
私の価値観を全員に押し付けるつもりはありません。
私の価値観にご賛同いただける保護者の方だけが来ていただければ、と思います。
入試傾向と思考力問題
言うまでもなく、最近の入試は思考力を試す問題が増えてきました。
ニュースなどでも取り上げられているので、ほとんどの方がご存知かと思います。
例えば令和5年度の金沢大学附属高校入試、社会。
大問1は「日本の食文化の変化と背景にある歴史」「食料自給率」などを問うている問題でした。
そして、その資料として与えられたのが「学校からの給食だより」でした。
献立などが書かれた給食だよりを見て、問題を解くのです。
例えば令和6年度の金沢大学附属中学入試、算数。
大問1(2)のたわいもない計算問題。
ただ計算しても、解けます。
が、よく見れば最後の0.125は1/8と等しいことに気付きます。
つまりこの計算問題は「1/8が何個分か」を考える問題であり、そこに気が付くと暗算で解けます。
しかし、多くの子があまり深く考えず、全ての分数を小数に直して計算したのではないか、と思います。
計算問題1つとっても、思考の深い子と浅い子とでは難易度が変わってきます。
計算問題も深く考えることが求められています。
さぁみんなで考えよう!
40代以上の方がご存知のクイズ番組のフレーズです。
昭和も遠くなりにけり、ですね。
が、考える習慣は昭和も令和も関係なく重要です。
算数の難問。
授業前のプリント。
ニュースを元にした国語読解。
知育パズル。
地理・歴史カルタ、等々。
全部、お子さんが考える習慣を身につけるための試みです。
深く考えている子は賢い。
私は生徒たちを見ていて、そう感じます。
最後に。
深く考えるとは、具体的には「情報を取捨選択すること」「条件を整理すること」です。
SNSの発達で、情報が溢れていますよね。
AIの発展の裏で、人間にしかできないことが追求されていますよね。
この2つの能力こそ、お子さんが将来を切り開くために必要だと思いませんか?
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