人数だけ見たら、県内は泉丘高校の圧勝です。
が、1学年の生徒数を元にして「率」を求めたらどうなるか。
計算してみます。
※1学年の生徒数を、金沢大学附属高校を120人、泉丘高校と二水高校を400人、桜丘高校を360人、錦丘高校を320人、星稜高校を450人と仮定し、現役・浪人に関しては考慮しないものとします
東京大学
泉丘高校:21人(5.25%)
附属高校:5人(4.17%)
錦丘高校:2人(0.63%)
二水高校:0人(0%)
桜丘高校:0人(0%)
星稜高校:0人(0%)
京都大学
泉丘高校:15人(3.75%)
附属高校:5人(4.17%)
二水高校:4人(1%)
錦丘高校:3人(0.94%)
桜丘高校:1人(0.28%)
星稜高校:1人(0.2%)
東大+京大
泉丘高校:36人(9%)
附属高校:10人(8.3%)
錦丘高校:5人(1.56%)
二水高校:4人(1%)
桜丘高校:1人(0.28%)
星稜高校:1人(0.2%)
総評 ~東大・京大~
人数だけの単純比較なら、泉丘高校の圧勝です。が、率で見てみると、附属高校とほぼ同じです。逆に京大に関しては附属高校の方が上回っています。東大および京大の受験においては、泉丘高校も附属高校も大差はないです。いずれも10%にあと一歩及びませんでしたが、他高校の追随を許さない数値になっています。
難関国立10大学
※東大・京大・北海道大・東北大・名古屋大・大阪大・九州大・東京工業大学・一橋大・神戸大を指します
泉丘高校:138人(33.25%)
二水高校:26人(6.5%)
附属高校:25人(20.8%)
桜丘高校:17人(4.72%)
錦丘高校:15人(4.69%)
星稜高校:12人(2.67%)
総評 ~難関国立大~
泉丘高校が圧勝ですね。3分の1が難関国立大学進学という驚くべき数値です。附属高校も率でいえば20%超え。他の進学校も、良い数値ではありますが率は1桁です。この点から見ても、やはり泉丘と附属の2校が凄まじい数値を出していることが分かります。
国公立医学科(類)
附属高校:26人(21.7%)
泉丘高校:26人(6.5%)
星稜高校:4人(0.89%)
錦丘高校:3人(0.94%)
桜丘高校:1人(0.28%)
二水高校:0人(0%)
国公立+私立医学科(類)
泉丘高校:40人(10%)
附属高校:35人(29.2%)
星稜高校:13人(2.89%)
錦丘高校:4人(1.25%)
二水高校:3人(0.75%)
桜丘高校:2人(0.56%)
総評 ~医学科(類)~
こちらは附属高校が圧勝です。3分の1近くが医学科(類)進学という数値は、かなり偏りを感じます。難関国立10大は色々な学部選択がありましたが、こちらは医学科(類)のみですから、すごい偏りです。逆に言えば、医学科(類)希望なら附属高校一択なのかもしれません。一方、星稜高校の躍進にも注目です。医学科(類)志望において第3の選択肢に星稜高校が挙がってきましたね。
そして最後に。
全部を合計してみます。
東大京大+難関国立10大+医学科(類)
泉丘高校:173人(43.25%)
附属高校:56人(46.67%)
二水高校:29人(7.25%)
星稜高校:25人(5.56%)
錦丘高校:19人(5.94%)
桜丘高校:19人(5.28%)
総評
人数の泉丘高校。率の附属高校。ということで1勝1敗?。いずれにせよ約半数の率・・・驚異的な数値です。他高校も5%以上の率で、これも非常に高い数値なのですが、泉丘と附属が凄まじすぎます。泉丘か附属か、どちらが上か?そいういう疑問をよく聞きますが、東大京大なら大差なし、難関国立大なら泉丘、医学科(類)なら附属、とそれぞれの特長を持ちつつ、トータル的には大差なし、どちらもハイレベル、というのが結論かと思います。
追伸
ちょっと良いところが無いように感じた二水高校。
でも、二水高校生は「地元志向」が強いのです。
つまり、金沢大学への進学数(率)がとても高い。
最後に金沢大学の紹介をして終わりにします。
金沢大学
二水高校:99人(24.75%)
桜丘高校:67人(18.61%)
泉丘高校:66人(16.5%)
錦丘高校:39人(12.19%)
附属高校:22人(18.33%)
星稜高校:20人(4.44%)
総評 ~金沢大学~
東大や京大、医学部といった「全国的に派手な実績」を出している訳ではありませんが、地元に優秀な人材を残すという大切な役割を、二水高校は大きく担っています。地元である金沢市、石川県、北陸の発展において、二水高校は実はかなり重要なポジションにいると言えます。
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