基本問題は解けるが、応用問題は解けない

勉強法

生徒からよく言われます。

「基本問題は完璧っす!でも応用がまだ・・・」

保護者の方からよく言われます。

「うちの子、基本は出来るんですが、応用問題になると途端に出来なくなるんです」

このようなこと、ありますよね?





というか、そもそも「基本」って何なのでしょう?

簡単な問題?

誰でも知っていること?

今まで多くの生徒たちにも聞いてきましたが、これが一番しっくりくると思います。

基本とは教科書に載っていることである

どうでしょう?納得いく定義だと思います。





つまり、基本問題とは教科書に載っていることで回答できる問題といえます。

特に義務教育である小中学校はそうです。

義務教育で習うことは、国民が理解しておくべき必須事項なわけです。

それに基づいて作られているので、教科書内容は基本です。

ということは、高校入試の問題もほぼ全て基本問題と言えます。

教科書をもとに入試問題は作られていますからね。





と、ここで疑問が湧いてきます。

なら応用って何なんだろう?





基本の反対であれば、教科書に載っていないこと、となります。

しかし、教科書に無い問題はそもそもテストに出ません。

応用問題とは教科書内容を応用し、自身の思考力を発揮して回答する問題です。

例えば以下のような問題。

問題:なぜ明智光秀は本能寺の変を起こしたか。資料Aと資料Bをもとにし、あなたなりの考えを書きなさい。

問題:資料Aと資料Bは20世紀のヨーロッパにおける第2次世界大戦~冷戦についてまとめたものである。この資料をもとに、今起きているロシアとウクライナの戦争について問題点をまとめなさい。

資料AとBは教科書内容に沿ったものです。

例が社会しか思いつきませんでしたが、ニュアンスは伝わりましたよね。





ここで、難易度のお話をします。

基本問題=簡単、応用問題=難しい、なのか。

基本問題=簡単な問題・・・私はイコールと思いません

上のお話だと、教科書の内容は全て基本となりますが、細部まで見ると教科書は決して簡単ではない、いやかなり難しいです。

「教科書レベルだから簡単」と言う人がいます。

舐めてはダメです、決して簡単ではありません。





奇しくも今日、附属中学の理科の先生の話を生徒から聞きました。

理科の先生、こうおっしゃっていたそうです。

附属中学のテスト、記述問題はすべて教科書から出している

附属中学のテスト、難しいイメージがありますよね?(実際難しい)

その難しい問題は、すべて教科書から出ています。

現場の先生も明言していますからね。

常々私は「附属中学こそ基本を大事にする」と言っていますが、そういうことです。





ですから冒頭の「基本問題は出来るけれど、応用問題は出来ない」についてですが、以上の定義に基づくと応用問題ではなく基本問題が出来ていないということになります。

応用問題なんてほぼ存在しませんから。

ほぼ全ての問題が基本問題ですから。

だから教科書の問題・教科書内容の問題を3周でも4周でも、出来るようになるまで繰り返し反復演習してください。

変な難問集に手を出す前に、まずこれらを仕上げてからです。

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