金沢大学附属高校入試【英語】から考える受験戦略

今年の金沢大学附属高校入試、英語。

難しかったと附属界隈がざわついています。

ええ、とんでもなく難しかった大問4の文章

この文章を読み解くのは大変・・・・・・というか、読み解けた子はいたのだろうか?





大問4の文章はあり得ないほどの高難易度でした。

文章の前半に出てくるwheelと、後半に出てくるchair。

どちらも、文章の主人公、デールおじさんが乗っていたもの。

これが「車椅子」であることに気が付けるかどうかでした。

いや・・・無理ですよ・・・・・文章の中盤くらいに、やれ「ラテンダンスを踊っていそうな女性」だの、やれ「風だけを音楽にして二人で踊った」だの、意味不明なことを挟み込んできますからね。「道の真ん中で踊った」とかに対して「邪魔やねん!」「てかなんで踊っとんねん!!」と突っ込みを入れながら五里霧中になっていた受験生が多かったかと思います。





大問4の文章は、英検2級取得者でも読めないです。

なので、一部ではこのようなことが言われています。

2級ではダメだ!もっと難しいものを読まないと!!

どこかの塾の先生が言っているのでしょうかね?それを妄信した附属界隈の方々が騒いでいるのでしょうかね?ちょっと分かりませんが。





断言しますね。

上の赤字部分、受験戦略としては間違いです

今回の大問4の文章は、確かに難しかったです。

英検2級や準1級では読み解けないかと思います。

なので、そもそも読み解くのが無理なのです。





では、どうすればいいか?

・・・・・お気付きの方もいらっしゃるかと思います。

太字にしていますからね、大問4の文章の部分を。

そう、大問4の文章以外で得点すればいいのです。

それ以外、つまり、

・大問1~3
・大問4の設問

です。ここから得点すればいいのです。





大問1はリスニングなので難易度は分かりません。

ただ、放送機器が古くて聞きづらかったとは聞きました。

大問2の誤文訂正および大問3の長文は、難易度は普通です。

大問4の設問も、問1以外は文章を読み解けていなくても何となく答えは分かります。

大問4の文章以外は(リスニングを除き)案外と普通の難易度なのです。





受験生の得点情報も見ています(後日書きます)。

32点で合格、という子が多いです。

40点超えていたら(今のところ)全員合格しています。

40点なら大問4の文章以外つまり普通の難易度の問題から得点できます

大問4の文章読解を捨てた子は40点取れたかと思います。





「英検2級ではダメ!準1級、いえ1級取らなきゃ!!」

「英検だけでは足りないわ。海外留学に春休み行かせないと!」

どれも受験戦略としては不正解です。

英検3~準2級の基礎標準レベルの学力、特に文法力。

簡単な問題から確実に得点する姿勢。


まずはこれらを身につけることです。

文法があいまいな子にとって、大問2は難しく感じたかもしれません。なので、

細かい文法の知識を身につける

英会話調ばかりではなく、ガチガチの文法力も必要かと思います。





最後に。

金沢大学附属高校入試。

色々と多様な問題を組み込みながら、大切にしているのは基礎標準の徹底であると感じます。

塾に行って何か特別なことをしなくても合格できる、というメッセージを感じます。

これは30年40年前からずっと脈々と受け継がれている「附属イズム」だと私は思います。

だから私はONE進学塾においては、教科書の徹底を今後も心掛けます。

教科書の徹底、この附属イズムの姿勢は、私が附属高校(中学もかな?)を受験した頃から全く変わっていませんね。

コメント

  1. もも より:

    不安を煽る塾ブログがある中で、とても良心的で参考になる記事でした。冷静な分析が必要ですね。
    得点情報の続報を待っています。