金沢大学附属高校の入試は、
石川県の公立高校入試とはかなり異なります。
推薦入試と一般入試があり、
附属中から受験する生徒と一般中から受験する生徒でも状況が違います。
さらに一般入試には、独特な選考方法があります。
「推薦はどのくらいの倍率なのか」
「一般入試では何点必要なのか」
「どんな問題が出るのか」
「どんな勉強をすればいいのか」
このページでは、
金沢大学附属高校の入試制度や合格ライン、
入試問題の特徴を確認しながら、
合格に必要な勉強とONE進学塾での受験指導についてまとめます。
金沢大学附属高校の推薦入試|附属中・一般中からの受験
金沢大学附属高校の推薦入試は、
金大附属中学からの受験と一般中学からの受験を分けて見る必要があります。
まずは近年の出願者数と合格者数を見てみましょう。
【金沢大学附属中学からの出願】
| 年度 | 出願者数 | 合格者数 | 倍率 |
| 2026年 | 未発表 | 35人 | 未発表 |
| 2025年 | 87人 | 35人 | 2.49倍 |
| 2024年 | 83人 | 35人 | 2.37倍 |
| 2023年 | 73人 | 35人 | 2.09倍 |
【一般中学からの出願】
| 年度 | 出願者数 | 合格者数 | 倍率 |
| 2026年 | 未発表 | 25人 | 未発表 |
| 2025年 | 47人 | 30人 | 1.57倍 |
| 2024年 | 51人 | 30人 | 1.70倍 |
| 2023年 | 61人 | 30人 | 2.03倍 |
かなり対照的です。
金大附属中学からの推薦倍率は、
2.09倍 → 2.37倍 → 2.49倍
と上昇。
一方、一般中学からは、
2.03倍 → 1.70倍 → 1.57倍
と低下しています。
少なくともこの数字を見る限り、
「金大附属中学だから推薦で入りやすい」と単純には言えません。
もちろん、倍率だけで推薦入試の難しさを判断することはできません。
しかし、附属中学と一般中学でこれだけ状況が違うことは知っておきたいところです。
そして推薦で合格しなかった場合は、一般入試へ進みます。
この一般入試の選考方法が、金沢大学附属高校の大きな特徴です。次に詳しく見ていきます。
金沢大学附属高校の一般入試|独特な選考方法と得点計算
金沢大学附属高校の一般入試は、
石川県の公立高校入試とは一部計算方法が異なります。
まず、推薦入試で約65名が合格します。
その後、一般入試では金大附属中学から約25名、一般中学から約20名が選考され、
さらに最後の約10名は出身中学を問わず選ばれます。
(注:2026年は少し異なるようですが、詳しい数値が発表され次第、お知らせいたします)

この「最後の約10名」の選考方法が、
金沢大学附属高校の大きな特徴です。
この枠では、英語の得点を2倍し、
さらに英語以外の4教科のうち最も高い1教科も2倍して、
5教科500点満点を700点満点に換算して選考します。
つまり、単純に5教科の合計点だけで決まるわけではありません。
たとえば、次のようにAさんとBさんがどちらも300点だったとします。

5教科合計だけ見れば同点です。
しかし、700点換算すると結果は変わります。

Aさんは
英語55点→110点、数学65点→130点となり、420点。
Bさんは
英語60点→120点、理科75点→150点となり、435点。
このように、同じ300点でも、
英語と得意科目の取り方によって順位が入れ替わることがあります。
金沢大学附属高校の一般入試では、
この独特な得点計算方法を知ったうえで対策することが大切です。
次に、推薦入試・一般入試それぞれの倍率を見ていきます。
金沢大学附属高校の倍率|推薦・一般入試の推移
金沢大学附属高校は、
推薦入試と一般入試、さらに附属中学と一般中学で倍率が異なります。
まず、推薦入試の推移を見てみましょう。
| 年度 | 金大附属中学 | 一般中学 |
| 2026年 | 未公表 | 未公表 |
| 2025年 | 2.49倍 | 1.57倍 |
| 2024年 | 2.37倍 | 1.70倍 |
| 2023年 | 2.09倍 | 2.03倍 |
前述した通り、かなり対照的です。
なお、2026年度の推薦倍率は、出願者数が発表されていないため、現時点では掲載していません。
続いて一般入試です。
金沢大学附属高校の一般入試倍率は、少し計算方法に注意が必要です。
推薦入試で不合格だった生徒も一般入試へ進むため、
一般入試の受験者数=推薦出願者+学力出願者-推薦合格者
で考えます。
附属中学、一般中学、それぞれ詳しく見ていきます。
【金沢大学附属中学からの受験生】
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
| 2026年 | 69人 | 45人 | 1.53倍 |
| 2025年 | 78人 | 35人 | 2.23倍 |
| 2024年 | 80人 | 35人 | 2.29倍 |
| 2023年 | 74人 | 29人 | 2.55倍 |
【一般中学からの受験生】
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
| 2026年 | 19人 | 15人 | 1.27倍 |
| 2025年 | 34人 | 20人 | 1.70倍 |
| 2024年 | 35人 | 20人 | 1.75倍 |
| 2023年 | 47人 | 26人 | 1.81倍 |
2026年度は、附属中・一般中ともに倍率が大きく下がりました。
ただし、単純に「人気が下がった」とは言い切れません。
附属中学からの一般合格者数は、2024・2025年の35名から、
2026年は45名へ増加しています。
倍率の大幅低下は、このためです。
一方、2023年だけ合格者数が29名なのは、
最後の10名枠を附属中学4名・一般中学6名で分けたためです。
2024・2025年は、この10名すべてを附属中学が占めています。
つまり倍率は、受験者数だけでなく、
定員や最後の10名枠をどちらから何人取るかによっても大きく変わります。
では実際に、金沢大学附属高校に合格するには何点くらい必要なのか。
次に、過去の合格者平均点や実際の合否例から見ていきます。
金沢大学附属高校の合格者平均点と合格ライン|入試本番で何点必要?
金沢大学附属高校を目指す生徒や保護者の方にとって、
やはり気になるのは、
「入試本番で何点くらい取れば合格できるのか」
だと思います。
まずは、過去の合格者平均点を見てみましょう。

合格者平均点は、金沢大学附属高校の合格ラインを考えるうえで重要な目安になります。
特に参考になるのが2024年度です。
この年の合格者平均点は297.9点でした。
実際の合否を見ると、
附属中学からの受験では300点以上の生徒は全員合格していました。
一方、一般中学からの受験では284点以上で全員合格しています。
この結果から、2024年度については、
合格をかなり確実にしたいライン
附属中学:平均点前後
一般中学:平均点-15点前後
と考えられます。
一方、合格・不合格が分かれるギリギリのラインを見ると、
附属中では271点で合格、264点で不合格の例がありました。
一般中では260点での合格例がある一方、255点以下では全員不合格でした。
そのため、
ギリギリの合格ライン
附属中学:平均点-25点前後
一般中学:平均点-35点前後
あたりが一つの目安になると考えています。
もちろん、
金沢大学附属高校は前述した独特な選考方法を採用しているため、
5教科合計点だけで合否が決まるわけではありません。
それでも過去数年の結果を見ると、例年通りの平均点なら
320点前後ならかなり合格圏に入りやすく、300点前後でも十分に合格の可能性がある
という傾向は見えてきます。
では、受験勉強の途中では何を目安にすればよいのでしょうか。
次に、石川県総合模試の偏差値と合格率から見ていきます。
石川県総合模試で金沢大学附属高校を目指す目安
石川県の高校受験で最も参考になるのが、石川県総合模試です。
一般財団法人北國新聞文化センターが実施する、
中学3年生対象の県内最大規模の高校入試模擬試験で、
年間のべ2万8千人が受験しています。
保護者の方からは、今でも
「北國模試」
と呼ばれることも多い模試です。
ONE進学塾でも、
金沢大学附属高校をはじめとする志望校判定では、
この石川県総合模試の偏差値を重要な判断材料の一つにしています。
では、実際に偏差値によって
金沢大学附属高校の合格率がどのように変わるのか
を見てみましょう。
【推薦入試】

【一般入試】

このデータから、ONE進学塾では
金沢大学附属高校の合格可能性を以下のように見ています。
【金沢大学附属高校 推薦入試】
偏差値64前後:まだチャレンジ圏
偏差値67前後:合格が十分見えてくるライン
偏差値69以上:安定して合格を狙えるライン
【金沢大学附属高校 一般入試】
偏差値60前後:まだチャレンジ圏
偏差値63前後:合格が十分見えてくるライン
偏差値66以上:安定して合格を狙えるライン
ただ、金沢大学附属高校の入試では、
偏差値が高ければ必ず合格するというものではありません。
学力以外の要素も評価され、
内申点もかなり重視されていると考えられます。
そのため、偏差値はあくまで「学力面での目安」として見るのがよいでしょう。
なお、附属高校入試で重要になる内申点については、後ほどさらに触れます。
金沢大学附属高校受験は内申点も重要|特に附属中学生は注意
金沢大学附属高校を受験するうえで、
軽視できないのが内申点です。
推薦入試だけではなく、一般入試でも内申書が選考材料になります。
特に附属中学の生徒は注意が必要で、附属中学にいると、
単元テスト(附属中学の定期テスト)や模試の成績さえ良ければ附属高校にも合格できるだろう
と考えてしまいがちです。
しかし、そんなに単純ではありません。
私自身、32年間の指導の中で、
石川県総合模試で偏差値70を超えていたにもかかわらず不合格になった生徒も見てきました。
単元テストで450点以上取っていても不合格になった子たちもいました。
反対に、模試で偏差値60前後の位置から合格した生徒もいます。
単元テストで350点に届いていなくても推薦で合格したケースもありました。
一人ひとりの合否理由が公表されるわけではないため
断定はできませんが、長く附属高校受験を見ていると、
内申点はかなり重視されていると考えた方がよいと思います。
つまり、
単元テストで良い点数を取っているだけでも、
模試で高い偏差値を取っているだけでも安心はできません。
単元テストでしっかり点数を取ることはもちろん、
提出物、授業態度など、普段の学校生活も大切にすること。
「入試問題が解けるから大丈夫」
「単元テストで点数が取れているから大丈夫」
「模試で偏差値が高いから大丈夫」
という受験ではありません。
金沢大学附属高校を目指すなら、
入試本番の学力だけではなく、
普段の学校生活も含めて受験対策だと考えておく必要があります。
金沢大学附属高校の入試問題はここが特殊|傾向と対策
金沢大学附属高校の入試は、
公立高校入試とは少し違った特徴があります。
特に英語と数学は、その違いが出やすい教科です。
ここでは、英語・数学それぞれの傾向と対策を簡単にまとめます。
英語|長文読解が特徴。ただし2025・2026年度は難易度が低下
大問1:リスニング
大問2:誤文訂正
大問3・4:長文読解
という構成で、特に大問3・4の長い英文が大きな特徴です。
内容についても、
外国人の就労ビザを扱った文章や、
読み取りにくい物語文など、
語彙・文章量ともにかなり難しい年度がありました。
ただし、難しい英文が出るからといって、
すべてを完璧に日本語訳する必要はありません。
実際の設問を見ると、
前後の文脈や選択肢から意味を推測できる問題も多くあります。
附属高校の英語では、
「知らない単語が出たら止まる」のではなく、
分かる部分から内容を推測しながら読み進める力
が重要です。
一方、2025年度・2026年度は、
それ以前と比べて英語の難易度が下がっています。そのため、
「附属高校だから、とにかく高校レベルの難しい英文を読ませればよい」
という対策も違うと考えています。
・教科書の単語暗記
・英文法問題の演習
・そのうえで長文の多読・演習
まずはこの3つを徹底することが大切です。
早い段階から無理に難しい問題集へ手を広げる必要はありません。
また、単語や英文法の基礎がしっかりしていると、
大問2の誤文訂正の問題が得点源になります。
問われる内容は、複数形や時制、動詞の変形など基本問題が多いからです。
難しい問題や長文にばかり目が行きがちですが、
まず必要なのは、単語・文法など基礎基本の徹底反復です。
その土台ができたうえで長文演習を重ねれば、
金沢大学附属高校の英語にも十分対応していけます。
数学|昔の「超難問型」から、考える力を問う入試へ
金沢大学附属高校を目指す保護者の方の中には、
ご自身も附属高校出身という方が多くいらっしゃいます。
そのため、
「附属高校の数学は、とにかく難しい」
という印象を持っている方も多いかもしれません。
実際、以前の附属高校数学はかなり難しく、
「50点取れれば十分合格点」
と言われるような時期もありました。
しかし、現在の入試はかなり変わっています。
前述の項で紹介した合格者平均点を見ても、
近年は数学の合格者平均点が60点を超える年度がほとんどです。
さらに2025年度・2026年度は、それ以前と比べても難易度が下がっています。
つまり、昔の附属高校数学を知っている保護者の方ほど、
現在の入試を必要以上に難しく考えない方がよいと思います。
ただし、単純に易しくなっただけではありません。
近年の問題を見ると、
難問を解かせるというよりも、
習った数学を実際の場面でどう使うかを考えさせる問題が目立ちます。
たとえば2026年度には、
噴水から出る水の軌跡を二次関数の放物線として捉える問題が出題されました。
日常の中にある現象を数学として考え、
「この場面では、どの数学を使えばいいのか」
を判断する力が問われています。
出題分野としては、
・計算、方程式、確率、データの活用などの基本問題
・関数
・平面図形、空間図形
・方程式や割合を利用する文章題
など、中学校で学習する内容が中心です。
特殊な公式や、高校数学の知識が必要なわけではありません。
そのため対策も、
・計算を速く正確にする
・教科書レベルの基本問題を確実にする
・標準問題を繰り返し解く
・そのうえで、文章や図から考える問題を数多く解く
という順番で十分です。
「附属高校だから、早くから難問集をやらなければ」
と考える必要はありません。
基礎・標準をしっかり固め、
そのうえで習った数学をどう使うかを考える演習を重ねること。
これが、現在の金沢大学附属高校の数学対策では大切です。
ONE進学塾の金沢大学附属高校受験指導
金沢大学附属高校の受験では、
入試本番で戦える学力と、
学校での成績をきちんと積み上げること
の両方が大切です。
ONE進学塾では、
まず学校の単元テストや定期テストの範囲をしっかり仕上げます。
基本・標準問題を繰り返し解き、できない問題を残さない。
そのうえで、英語の長文や数学の思考問題など、
金沢大学附属高校の入試傾向に合わせた演習も加えていきます。
ただし、
「附属高校志望だから、とにかく難しい問題をやらせる」
ということはしません。
基礎が不十分なら基礎を繰り返す。
十分にできているなら、より難しい問題へ進む。
生徒によって、今必要な勉強は違います。
ONE進学塾では授業を聞く時間よりも、
自分で問題を解く時間を大切にしています。
問題を解く。
丸付けをする。
間違えた問題をやり直す。
分からなければ、その場で質問する。
これを繰り返します。
金沢大学附属高校の受験だからといって、
特別な裏技があるわけではありません。
学校での学習を大切にしながら、
必要な問題を、自分で解けるようになるまで繰り返す。
これが、ONE進学塾の金沢大学附属高校受験指導です。
最後に……金沢大学附属高校を目指す方へ
ここまで、
金沢大学附属高校の入試制度や合格ライン、
模試の目安、内申点、英語・数学の傾向
についてお伝えしてきました。
附属高校を目指しているけれど、
今の成績で届くのか分からない。
単元テストや内申点がこのままで大丈夫なのか不安。
模試の偏差値を、あとどこまで上げればいいのか分からない。
そんな場合は、一度ご相談ください。
ONE進学塾では、
現在の成績や単元テスト、石川県総合模試の結果などを見ながら、
金沢大学附属高校合格までに何が必要なのかを一緒に確認します。
体験授業では、実際のONE進学塾の学習方法も見ていただきます。
授業を聞くだけではなく、
自分で問題を解く。
間違えたらやり直す。
分からなければ質問する。
その繰り返しです。
金沢大学附属高校は、学力だけを見ていればよい受験ではありません。
だからこそ、入試本番だけではなく、
普段の学校での学習も含めて準備していくことが大切です。
ここまで読んで、
「こういう勉強なら自分に合いそうだ」
と思った方に来ていただければと思います。
