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今、結果に一喜一憂しない!――総合模試第1回から始まる「本当の受験」
本日、石川県総合模試の第1回の結果が返ってきましたね。
模試の成績表を見て、心がザワついたお母さんも多いのではないでしょうか。
「思ったより点が取れていない…」
「志望校の判定がCやDで、不安になる…」
「このままで間に合うのかしら…」
そのお気持ち、痛いほどわかります。
私も、目の前で子どもたちが悔し涙を流す姿を、
何度も何度も見てきました。
でも、決して焦らないでください。
今は結果にこだわるべき時ではありません。
なぜなら、第1回模試はあくまで「スタート地点の確認」にすぎないからです。
2025年 第1回の平均点は?
色々なお話の前に、まずは今回第1回の平均点です。
国語 52.8点
理科 41.0点
英語 37.9点(!?)
社会 42.2点
数学 41.2点
合計 214.6点(!!???)
こちらに過去3年間分の平均点などをまとめています。
ご覧いただいても分かる通り、今回は異常に低いです。
特に英語ですね。
泉丘・二水・金大附属・・・何点くらいで、どのくらいの偏差値で合格点?
以下は、例年の「合格ライン」です。
志望校受験者の平均点は( )内に書きます。
泉丘理数:偏差値70=370点(318.3点)
泉丘普通:偏差値65=330点(300.9点)
二水 :偏差値60=290点(248.3点)
桜丘 :偏差値55=251点(224.2点)
附属内部:偏差値68=354点(339.2点)
附属外部:偏差値66=338点(339.2点)
例年だと泉丘理数科の平均点が一番高いです。
が、今回は附属高校が一番高くなっています。
ですから、附属内部がもう少し高くなるか、または理数科が下がるか。
今回だけでは読めませんので、第2回以降の動きにも注意が必要ですね。
参考までに、高校学科別志望者平均点ランキング
も調べて分かる限り書いておきます。
1 金大附属:339点
2 泉丘理数:318点
3 泉丘普通:301点
4 小松理数:274点
5 七尾理数:269点
6 小松普通:252点
7 二水 :248点
8 七尾普通:226点
9 桜丘 :224点
10 石川高専:214点~264点
11 錦丘 :192点
12 羽咋 :172点
13 金沢西 :172点
14 小松明峰:171点
15 大聖寺 :170点
16 野々市明倫:148点
17 伏見 :129点
志望校別グラフも、分かる限り。
◆金沢大学附属高校

◆泉丘高校理数科

◆泉丘高校普通科

模試の真の意味は「弱点発見装置」
受験において、模試の役割は何でしょうか?
点数を競うため? 判定を気にするため?
いいえ、違います。
模試とは、自分の現時点での立ち位置を知り、何が足りないのか、どこに弱点があるのかを炙り出すためのツールなのです。
ここで「苦手分野」が浮き彫りになったことこそ、最大の成果です。
・時間配分をミスした?
・記述が全然書けていなかった?
・漢字の読み書きに穴があった?
・数学のケアレスミスが多かった?
・社会の知識があいまいだった?
また、上の志望校別の点数を参考にしてもらえば
・志望校まであと何点足りないか
も見えてきます。
それらすべてが、今後の「学習のヒント」になります。
むしろ今、こうしてハッキリと弱点が分かってよかったのです。
「何点足りないか」が今分かれば、受験戦略も立てられます。
どの科目から、どの単元から、何点取るのか。
さらに具体的に学習を進められます。
判定DやEでも諦めない。諦めるのはまだまだ早い。逆に・・・
第1回でDやEからの逆転合格。
私はどれだけ見てきたことか。
平均点すら取れていなかった附属中学のSくん。
夏休みに社会の教科書を丸暗記する、という凄まじいことをしていました。
社会の教科書を、お経のように話してくれるのです。
他の科目もその暗記力に任せ、結果、金大附属高校合格。
推薦ではなかったにしろ、逆転合格でした。
一方で、第1回でAやBからの転落。
こちらもどれだけ見てきたことか。
第1回で二水高校A判定以上だったMさん。
※当時は「安全圏」「合格圏」「可能圏」「努力圏」「再検討」という表記でした。Mさんは現在のS判定に該当する「安全圏」にいました。
夏休み、花火大会にプールに海にキャンプ。
中学生最後の夏休み、ということで大変エンジョイしていました。
9月10月11月は大丈夫でした。
しかし、12月から徐々に下がり始め・・・結果不合格。
私も当時は経験不足で、Mさんを引き締め直せませんでした。
だから、まだ何も終わっていません。
むしろ始まったばかりです。
DもEも気にしないこと!
SもAも油断しないこと!
それぞれ肝に銘じておいてください。
最後に・・・保護者の方の「NGアクション」
受験は今から始まります。
第1回の結果なんて、参考程度にしかなりません。
今まで積み重ねてきたものを、今からどう使うか。
または、今からも何を積み重ねていくのか。
「今から」にかかっているのです。
ですから、お子さんの未来を否定する叱責は絶対にNGです。
・こんな点数では合格できない
・この偏差値では志望校に届かない
・この程度の問題を間違えるとか、先が思いやられる
・今から偏差値15も伸ばすなんて無理だ
叱咤し、「なにくそ!」とお子さんに思わせて奮起を促したい。
保護者の方の気持ちは分かるのですが、残念ながらその気持ちはお子さんに伝わりません。
それどころかお子さんのやる気を削ぎます。
言いたくなる気持ちは痛いほど分かります。
でも、言ってしまったら、終わります。
その結果、大袈裟ではなくお子さんから一生恨まれることにもなり得ます。
残念ながら過去に私が知る例が1件あります。
そうならないよう、お子さんの未来を否定する発言や人格否定などは絶対にしない、と約束してください。
それよりも、お子さんの未来を信じてあげてほしいです。
保護者の方の、あなたの「信じる力」がお子さんを合格へ導くと言っても過言ではありません。
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