金沢大学附属中学校受験
令和7年度(2024年12月7日受験)
の問題を見た感想を少し書きますね。
【国語】
例年通り、大問は2つ。
1つ目が説明文。
2つ目が物語文。
大問1の(1)漢字書き2問も例年通り。
(2)(3)は言葉の問題で、(3)が難しいかな?
(4)は接続語の問題。
(5)が適文補充。
そして(6)が難しかったね!
本文の内容を表にまとめる問題なのですが、字数制限もあり書きにくい印象がありました。
大問2の(1)漢字書き取り2問。
1問、昨日のブログから出ましたね!びっくり。
(2)(3)(6)(7)は気持ちの読み取り問題。
特に(7)は文章中にヒントが少なく、自分で考えて補充しないといけない部分もありました。難しかった。
(4)はことわざの問題。
(5)は擬態語と擬音語の問題。
今年も作文が無かったですね。
全体的に難しかったのでは?
【算数】
例年通り、2ページ構成。
大問が11まであり、多かった。
大問1は計算問題2問。
例年通りであり、ここでの失点は命取り。
大問2は単位量当たりの大きさ。
大問3は平均を利用する問題。
いずれも解きやすい。
大問4は時計算。
慣れていない子にとっては難しく映ったかも?
大問5は演算問題。
●に具体的な数値を代入して計算すれば簡単なのですが、思いつけたかどうかしら?
大問6は平行四辺形の問題。
中2や中3が取り組んでいそうなレベル、難しかったと思う。
大問7はタイルを並べる規則性の問題。
金大附属中学入試の算数、規則性が大好きですね。
難しすぎず、適度に考えさせる良問です。
大問8は割合の代金問題。
割合が苦手だと苦労するかも?
大問9は2種類の容器に水を入れる体積問題。
(2)が難しいですが、非常に良く出来た良問。
今年1番に難しい問題だったのでは?
大問10は、速さの問題。
金大附属中学入試名物?の、面倒くさい問題です。
ゆっくり考えればできるのですが、本番中は受験生たち、慌ててしまうかも?
大問11はヒストグラムから資料を読み取る問題。
高校受験のトレンドが、ここまで影響を及ぼしています。
高校受験も全国的にこのトレンドが数年続いているので、もしかすると中学受験も?
金大附属中学受験においては来年度以降、要注意単元になりますね。
全体としては難しめ。
難しいだけの奇問は全くありません、じっくり考えさせる良問揃い。
毎年思いますが、金大附属中学入試の作問の先生、素晴らしいです。
毎年感動しています、実は。
ゆえに、難易度は高くなりますね。
【総合】
社会2ページ、理科2ページの4ページ構成は例年通り。
社会は1ページ目が地理で、2ページ目が歴史と公民。
例年よりも歴史多めの印象です。
パリオリンピック関連の問題は少なかったです。
教室で使っている「地理カード」「歴史カード」からの出題多し。
教室でカード使って楽しく覚えましょうね。
竹崎季長についての記述、三権分立の意義についての記述など。
2ページ目の記述は大変だったかと思います。
例年通り、記述が多いですし、難易度も高めでした。
理科は、1ページ目がろうそくの火の実験で、2ページ目がホウレンソウとヘチマの植物観察の問題。
両問題とも、2人の会話で展開されていきます。
ろうそくの問題は、集気びんの底を切ったりふさいだりする典型的な問題。
ただ、典型的な難問なので、難しかったかと思います。
そして更に難しかったのが、植物の発芽観察の問題。
歩さんと緑さんの会話がなかなかの高難易度。
さらにこの植物の問題は記述問題オンリーなので、受験生は大変だったのでは?
以上、思いつくままに縦長に書いてきました。
今年は難しかったと思います。
でも、解き甲斐もあった問題でもあります。
難易度が高くても、奇問がない。
これが金大附属中学入試の魅力であり、作問された先生方の高い力量ですね。
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