金沢大学附属中学受験や入試 について
詳しくはこちら
金沢大学附属中学入試の解説。
アクセス数を見ると案外好評なのかな?
ということで調子に乗って、今日は大問9を解説します。
入試過去問は配られても解答は配られません。
好評なのはこれが理由かもしれませんね。
9.ある小学校で、好きな遊びについて6年生と1年生にアンケートを行いました。下のグラフは、その結果をまとめたものです。10%未満の答えは、「その他」に入っています。「ドッジボール」と答えた人数は、6年生と1年生で同じでした。
6年生でアンケートに回答した人数が全部で120人のとき、次の問いに答えなさい。
(1)1年生でアンケートに回答した人数を答えなさい。
(2)6年生と1年生でおにごっこをしようと思います。6年生の「おにごっこ」は「その他」に入っていますが、その人数は、1年生で「サッカー」と答えた人数と同じでした。
「おにごっこ」と答えた人は全員おにごっこに参加します。6年生がおにになり、1年生がにげます。6年生の人数と1年生の人数の比を1:5にしようと思いますが、1年生の人数が足りないので、1年生でおにごっこに参加する人数を増やしたいと思います。どのように増やしたらよいですか。グラフから読み取れることをもとに、あなたの考えを1つかきなさい。
以上がこの年度算数のラスト問題です。
まだ解いていない子はチャレンジしてから解説を読んでください。
解説は下にスクロールしたら表示されます。
では、解説にはいります。
(1)
6年生は全体で120人。
6年生のドッジボールは30%。
なので人数は 120×0.3 = 36人
この人数が1年生のドッジボールと同じです。
つまり1年生のドッジボールは36人です。
また、グラフより1年生のドッジボールは40%です。
以上から1年生の全体の人数は
36÷0.4 = 90人 となります。
(2)
1年生のサッカーは10%です。
1年生の全体が90人より
1年生のサッカーの人数は 90×0.1 = 9人。
1年生のおにごっこは30%より
1年生のおにごっこの人数は 90×0.3 = 27人。
6年生のおにごっこの人数は、1年生のサッカーの人数と同じです。
つまり、6年生のおにごっこの人数は9人です。
おにごっこの人数について、
6年生:1年生 = 1:5 なので
1年生のおにごっこの人数は 9×5 = 45人にしたいのです。
しかし、現在の人数は27人。
つまり 45-27 = 18人 たりません。
1年生の18人は
18÷90 = 20% にあたります。
ですから考えられる答えは
①1年生の「その他」を全員おにごっこにさそう
②1年生の「ドッジボール」の半分をおにごっこにさそう
などが正解でした。
他にも色々と答え方はあります。
が、この2つがメジャーかな、と思います。
金沢大学附属中学入試には(2)のような「考えを記述する問題」がしばしば出題されます。
そのような問題は答え方が複数あることが多いです。
こういう問題、私はとても良いと思うのです。
画一的でないところが良いな、と思います。
算数や数学って「やり方を覚えろ」みたいな指導をする方がいます。
すごく苦手な子なら、多少は仕方ないと思います。
でも、算数や数学には沢山の解法がある。
そういうのを「楽しい」と思える受験生を選抜しているのでしょうね。
附属中学の先生の出題センスが光り、生徒たちへの熱意と愛情を感じます。
良い先生たちが多そうですね、金沢大学附属中学校。
コメント