金沢大学附属中学受験 入試解説 令和6年度 算数 大問7

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昨日、解説を書いたら

「(令和6年度の)大問7を解説してほしい!」

とリクエストいただきました。

よって解説します。

まずは問題です。




7.20分間で360枚コピーできるコピー機Aと、15分間で340枚コピーできるコピー機Bがあります。このとき、次の問いに答えなさい。

(1)10分間で、より多くの枚数をコピーできるのは、どちらのコピー機ですか。

(2)2つのコピー機を同時に使って、2500枚コピーします。コピー機Aは20分間、コピー機Bは15分間使った後、どちらも5分間休ませます。コピー機を同時に使い始めてから、2500枚コピーし終えるまでにかかる時間は、何時間何分何秒ですか。




まだ解いていない子は、ここで一旦ストップし、解いてみましょう。




下にスクロールしたら答えが出ます。




いいですか?では答えと解説を書きます。









(1)
それぞれ10分間で何枚コピーできるか計算します。

Aは20分で360枚です。
ですから10分だと時間が半分なので
360÷2 = 180枚 です。

Bは15分で340枚です。
ですから10分だと時間が3分の2なので
340×2/3 = 226.666・・・枚です。

よってBの方が多くコピーできます。




(2)
時間軸の図を丁寧に書けば分かります。
ここでは、Excelで綺麗にまとめたものを・・・と思いましたが、私が実際に手書きしたものを元に解説します。
手書きの方が実際にお子さんも真似して書きやすいからです。

上の図より、75分経過次点で
A:360×3 = 1080枚
B:340×4 = 1360枚
合計で 2440枚 のコピーが終わっています。

次の5分間は、Bは5分間のお休みです。
Aは5分間で90枚コピーできます。
残りは 2500-2440 = 60枚 です。
つまり、この5分間で、Aだけで2500枚のコピーを終わらせることになると分かります。

Aは180枚コピーするのに10分かかります。
つまり、60枚コピーは1/3の時間で終わります。
よって 10×1/3 = 10/3分。
10/3分 = 3と1/3分 = 3分20秒です。

よって75分と3分20秒を合わせて
78分20秒 = 1時間18分20秒 となります。




金沢大学附属中学入試の算数には、毎年こういう問題が出ます。

難しくないのですが面倒くさい問題です。

とても時間がかかるので、私は「タイムキラー」と呼んでいます。

タイムキラー問題は丁寧に整理しながら解かないといけません。

ですから、タイムキラー問題は一旦飛ばしてもいいと思います。

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