先々週の土曜日から、
金沢大学附属中学受験読書の会(仮)
というのを始めてみています。
どういう会なのかと言いますと、
金沢大学附属中学受験国語の入試で
過去5年間で出題された書籍を
教室にそろえ、それを小学生に読ませ、
・要約
・感想
・その他いろいろ
を書いてもらっています。
始めたばかりなので、
まだそこまでシステマチックではありませんが、
今のところ順調です。
この会の目的は、まず第一に
・金沢大学附属中学受験合格に求められる読解力を理解する
ことです。
その本から出題されているということは、
その本を読めるだけの能力が求められているということです。
第二に、
・説明的文章の読書機会を増やす
です。
小学生や中学生の読書と言えば、
物語的な文章ばかりだと思います。
説明的文章は、まず読まれません。そこで
・哲学
・環境
・宗教
・行動科学 など
のような普段では絶対に読まないであろう
ジャンルの文章を読んでもらうのです。
第三の目的は、
・書く機会を増やす
ことです。
小学生の作文を読んでみてください。
文体がぐちゃぐちゃです。
敬体と常体が混ざっているのは当然ですが、
突然の体言止めがあったり、
いきなりの倒置法があったりと、
なかなかのカオスです。
このような文章を書いてしまう子でも、
テストでは90点100点を取ってきます。
作文力がカオスな状態でも
巷の模試(うちの塾のテストも含む)で
そこそこの点数が取れる。
注)勧誘目的の塾テストは取れないことがあります。悪い点数を取らせ、入塾を促すのが目的だからです。
90点100点の子たちがこの状態です。
いわんや50点60点の子たちは・・・・・
なぜここまで書く力がないのか。
子どもたちの書く機会が減っているからです。
例えば学校。
先生の板書をノートに書かなくても、先生の用意してくれた分かりやすいプリントを穴埋めすれば大丈夫。
例えばメモ。
今ではスマホで写真撮って終わりですからね。
日記なんかもスマホで管理する時代ですから。
となると、
金沢大学附属中学受験の記述問題に対応できなくなる危険性
が生まれてくるのです。
国語だけでなく、理科社会の総合の入試でも。
だから要約させているのです。
生徒にブーブー言われても、何としてでも書かせるのです。
そして添削は、私塾長が責任もって直接見るのです。
アルバイト講師に任せたら「ただ書いて終わり」になりますからね・・・・・
思いのほか長くなってきたので
この辺で終わります。
教室に色々な本を揃えていきます。
そして主に土曜日に生徒たちに読んでもらいます。
色んな本を読み、要約を書き、
お子さんが新しい世界観を獲得するため
の補助になればと思います。
これが第四の目的です。
※第四の目的に関しては、他の試みでも行っております。詳しくはお子さんに聞いてみてください。色々と楽しいことをやっていく予定ですので、よろしくお願いします。
金大附属中学受験読書の会(仮)

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