金沢市算数数学塾のONE進学塾、塾長です。
「思考力問題が最近増えていますよ」
「思考力を鍛えないと算数は解けません」
など、一度は耳にしたことがありませんか?
学校や塾やSNSで見たり聞いたりしますよね。
ところで、
算数や数学の「思考力」とは何ですか?
と私は疑問に思うのです。
「思考力とは、考えることだよ」
では、考えるだけでいいのでしょうか。
「うーん、この問題、難しいな…無理だな…」
と考えているだけで算数の思考力が伸びるの?
伸びませんよね。
と、屁理屈と批判だけではいけませんね。
私の「算数・数学の思考力」の定義を書きます。
それは、
算数・数学の思考力とは「試行力」だ
です。
あ、いえ、別に上手いこと言ったね、
とかではありません。
一応まじめなお話です、一応。
まじめなお話を書きますね。
例えば算数の補助線。
とにかく「試しに」引いてみるのです。
例えば数学の図形の問題。
ぐるぐると「試しに」問題用紙を回し、
色んな角度から「試しに」見るのです。
例えば立体図形の問題。
紙に展開図を書き「試しに」作るのです。
とにかく何でも「試しに」やる。
算数・数学の思考力は「試しに」で伸びます。
計算の例としては、
8+11+17+9+12+3
という問題はどうでしょう。
「えーと、8+11=19で、次にその19+17=…筆算面倒くさいな、ええと36で、そして36+9=45で…あーあ…」
思考力も何もありません。
では「試しに」以下のような計算の順番で
やってみたら、どうでしょう?
8+11+17+9+12+3
式に色をつけました。
黄色同士、赤同士、青同士、
それぞれ足すと全て20になります。
なので、20×3=60
と実は暗算で解けてしまいます。
計算問題も「試しに」色々と
方法を考えてみるといいですよ。
いかに解けばラクに解けるか。
ラクをする工夫をする。
聞こえは悪いですが、算数・数学の思考力は上がると思います。
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