子どもの目標設定、「80点でOK」になっていませんか?
お子さんが「80点を目指す」と言ったとき、あなたはどんな言葉をかけますか?
「いいね、がんばって」「十分いい点数だよ」――多くの親御さんは、こう返すのではないでしょうか。
もちろん、80点は決して悪い点数ではありません。むしろ良い方かもしれません。
でも、その「80点」という目標設定、よく考えてみると少し引っかかる部分があるのです。
今日のブログでは、「どこを目指すか」で子どもの成長に大きな差が出る理由と、
結果に左右されない“本当の挑戦の価値”について、分かりやすくお伝えします。
「80点を目指す」は、本当にいい目標?
「80点取りたい」「10位以内に入りたい」
中学生がよく口にするこのような目標は、一見、前向きなように見えます。
でも、よく考えてみてください。
80点を目指す=20点分は落としてもいい、という前提で挑んでいるのです。
また「校内で10位以内に入りたい」というのも、裏を返せば「9人には負けてもいい」という考え方につながります。
もちろん、「現実的な目標」を立てることは決して悪いことではありません。
ですが、それが“最初から妥協している姿勢”だとしたら、もったいないと思いませんか?
成長には“ギリギリ届く目標”が良い、という考え方もあります。
しかし本当に力を伸ばしていく子どもたちは、もっと上を見ているのです。
たとえば、「満点を取る」「学年1位になる」と口にする子。
彼らは、その結果を必ず達成しているわけではありません。
でも、目指す場所の高さが、日々の努力の質と量を変えているのです。
「一番を目指す子」が、なぜ伸びるのか?
ここで、少し視点を変えてみましょう。
スポーツでも、遊びでも、仕事でも――
「自分が一番になる」という意識を持っている人は、他と違う行動を取っています。
✔︎ 同じ練習量でも、集中力が違う
✔︎ 同じミスでも、「悔しい」の度合いが違う
✔︎ 同じ時間でも、「伸び幅」が大きい
これは、目標設定が「負けてもいい」ではなく、「勝ちにいく」姿勢だからです。
勉強もまったく同じです。
「満点を取るつもりで問題を解く子」と「80点で満足な子」では、最初の時点で意識の差があります。
この意識の差は、やがて積み重なり、結果として大きな成績差につながります。
もちろん、いつも一位になれるわけではありません。
100点を取り続けられる子も、そう多くはないでしょう。
でも大切なのは、「結果」ではなく「目指す姿勢」なのです。
本気で挑んだ経験が、子どもの未来を強くする
「どうせ満点なんて無理だから」「1位なんてなれっこない」
そう言ってしまえば、それ以上の努力をする意味がなくなってしまいます。
でも私たちは知っています。
本気で挑んだ経験ほど、子どもの力を伸ばすものはないということを。
成績や順位という“結果”は、目に見えるものです。
でも、コツコツと積み上げた過程や、「あの1問が取れなくて悔しかった…」という感情は、
目には見えなくても、その子の中に深く根づき、将来の土台になります。
努力を積み重ねる子は、やがて次のような力を身につけていきます。
・負けても立ち上がる粘り強さ
・自分に妥協しない自己管理力
・最後までやりきる達成感
それらは、どんな進学校の合格通知よりも、その子の人生にとって価値ある財産になるのです。
塾は「挑戦する姿勢」を育む場所でもある
私たちONE進学塾では、点数や順位だけにとらわれるのではなく、
「挑戦する姿勢」そのものを育てることを大切にしています。
教室では、「100点を目指そう」「1位を狙おう」と、日々声をかけ続けています。
生徒たちは、最初こそ「そんなの無理だよ」と笑うかもしれません。
でも、毎日の積み重ねと共に、次第に本気で目指すようになっていきます。
私たちが求めているのは、努力することが“特別”ではなく、“日常”になることです。
そして何よりも伝えたいのは、
「目指す場所が高ければ高いほど、成長の幅も広がる」ということ。
満点を目指すことで、結果は90点でも大きな価値がある。
1位を目指すことで、5位になっても自分に誇れる。
そんな経験を積んだ子は、高校受験、大学受験、そして社会でも戦える力を身につけることができるのです。
お子さまの未来は、「目標の立て方」で変わります
・80点や10位は素晴らしい結果。でも“目標”にするには少し注意が必要
・満点や1位を目指す“姿勢”こそが、勉強の質と成長スピードを大きく変える
・本気で挑戦した経験は、将来どんな壁にも立ち向かう力になる
・ONE進学塾では、子どもたちが「挑戦する日常」を当たり前にできる環境を整えています
お子さまが本気で何かに挑戦する姿を、ぜひ応援してあげてください。
そして、目標の立て方一つで、大きく未来が変わることを、ぜひ知っていただけたら嬉しいです。
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