小学生の算数難問を解く姿を見て思います。
賢い子は、とにかく手を動かします。
分かる角度、線分の長さをとにかく求めます。
その数値がたとえ解法に全く関係ないとしても。
他にも、補助線を色々と引いています。
不正解の補助線もたくさん引く中、正解の補助線を「たまたま」見つけ、一気に正解にたどり着くのです。
賢い子は、とにかく手を動かします。
一方、算数の苦手な子。
問題をじーっと見て、動きません。
「ここの角度、分かるんじゃない?」と声をかけると、
「そこは求まるんです。でも答えと関係ないかもしれないし。」
と返ってくることが多い。
そして再び不動モードに入ります。
勉強の姿勢にも同じことが言えます。
賢い子は、とにかく目の前の問題集を片っ端からやる。
とにかく手を動かし頭を動かし、問題を解いていく。
成績の芳しくない子は、とにかく迷う。
「この問題集は効果があるのか?」
「この勉強法で果たしていいのか?」
そして手も頭も不動モード、つまり思考停止になります。
成績の上がる理論はシンプルです。
アウトプットの量を増やせば成績が上がることは色んな大学において脳科学的にも証明されています。
もちろん、地頭などにより量の個人差はあります。
1時間のアウトプットで済む子もいれば、3時間かかる子もいる。
いずれにせよ、時間をかけてアウトプットすれば効果は出ます。
成績の芳しくない子は迷うから、その分時間が削られ、アウトプットの量が減ります。
成績の伸びないのは、勉強法が理由ではありません。
勉強法が理由なのでは、という迷いによってアウトプット時間が削られているからです。
ただ、アウトプットはクタクタになります。
スポーツで例えてみます。
インプットとは、コーチがお手本を見せてくれている時間です。
アウトプットとは、お手本に習って自分の体を動かす時間です。
インプットとアウトプット。
どちらがクタクタになってしまうか、分かりますよね。
アウトプットはとても疲れる。
だからアウトプットは子どもに嫌われます。
ですから、インプットに逃げる子も出てくるかもしれません。
YouTubeなどの授業動画をただひたすら見ている子は、これです。
また、「勉強のやり方が分からない」という言葉の裏には「アウトプットしたくない、疲れるし」という本音も隠れている場合もあるかもしれませんね。
では、どうやってアウトプットをさせるのか。
家庭でアウトプット学習は、難しいでしょうね。
だって、家庭とは子どもにとって一番の安らげる場であるからです。
安らぎの場で嫌なことをさせるのは難しいです。
苛烈な家庭環境を作れば可能かと思いますが、本意ではないですよね。
図書館など静かなところに身を置き、問答無用でアウトプットさせるのが一番だと思います。
ただ最近、某図書館は騒がしいとのことなので・・・難しいですね。
当塾も問答無用でアウトプットです。
過去問を解いている中3たち。
理科のプリントを演習する小学生たち。
英語のプリントをする中学生たち。
テスト勉強で問題集を解きまくる高校生たち。
・・・・・・というのが現在の教室の様子です。
インプットは学校の先生にお任せするので、嫌われ者のアウトプットは当塾が担当しますよ、ということです。
とはいえ、本日日曜日にもかかわらず多くの子が教室に来ているから案外嫌われてないのかな?
いずれにせよ、成績を伸ばすためにとにかくアウトプットしてもらいます。
アウトプット王国です。
地頭によっては時間のかかる子もいるでしょうが、とことん付き合いますよ。
アウトプット量が一定量に達したら、成績は二次関数的に向上します。
その変曲点を迎えるまで、アウトプットにとことん付き合います。
ということで本日もコツコツやっていきましょう。
コツコツが成績向上のコツです。・・・・シャレくらい書かせてください笑。
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