質と量 どっち?

塾長の指導観

勉強は、質が大切なのか。

それとも量が大切なのか。

どっちが大切なんだろう・・・・・

悩ましい問題ですね。

先ほども生徒から質問を受けました。





最近は「タイパ」なる言葉もあります。

タイムパフォーマンスの略語です。

こんな略語ができるほど、時間の合理的活用が求められる時代です。

時代は「質」を求めているようです。

勉強も「量より質」を求められる時代です。





ですが、勉強はやはり「量」です。

これは間違いない。





ここで、昔の私の生徒のお話を。

二水高校を目指していた中3の女の子のお話です。





中3夏休み。

塾で5時間6時間7時間と勉強していました。

二学期が始まっても3時間ほど毎日塾で勉強。

そんな努力の成果か、成績も、二水アウトから二水ギリギリ・・・のところまで伸びてきました。





あと一踏ん張り。

この調子で時間をかけて努力すれば、合格圏に入れる。

そんな折。

その女の子から塾を辞めるというお知らせをもらいました。

10月中旬くらいだったと思います。





納得いかなかったので、色々と聞きました。

そうしたら、色々と分かりました。

この2週間、大手個別指導塾の体験授業に行っていたこと。

そして、その塾の教室長の先生に、こう言われたそうです。











「え、1日3時間も4時間も塾に行ってるの!?

その塾、能率悪くない?

うちなら週3回1日90分で成績が上がるよ!」





そうやって塾を移っていきました。

その子は結局、受験本番では志望校のランクを落として受験。

そして落とした受験校にも不合格だったそうです。

同じ学校の子から聞きました。





天才タイプなら、いわゆる「タイパ」を追求すればいいです。

しかし、ほとんどの子が天才ではありません。

ほとんどの子が「普通」「凡才」です。

ONE進学塾の子も、天才はいません、みんな普通です。

普通の子が泉丘高校や二水高校、金沢大学附属を目指すのなら、「タイパ」「質」ではなく「量」を追求しないといけません、絶対に。





この女の子の経験から、私は「量」の重要性を痛感しています。

そして後悔もしております。

女の子に、もっと「量」の大切さを伝えるべきだった、と。

そしたら、二水高校は五分五分でも、ランクを落とした受験校くらいは合格できただろうに・・・





ということで、本日も9時からコツコツ演習しています。

量を追求し、後悔の無い勉強をしてほしいです。

「あの時もっとやっておけばよかった・・・」となっても手遅れですから。

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